裁判傍聴ブログ

旭川地裁を中心に裁判傍聴記を書いています

窃盗(万引き):73歳被害額500円

小さな事件ほど考えさせられます。

簡易裁判所での裁判。罪名は窃盗でした。

f:id:hatinoyado8:20181210205814p:plain

被告は73歳の男性。身柄拘束されていて、腰縄を付けられての入廷です。あずき色のジャケットを着て、ピンクのシャツと合わせています。身なりはしっかりしている人です。

検事が公訴事実を述べます。被告はメガドンキで万引きをしました。ヨーグルトと洗顔料2点。被害額500円ほどでした。

捕まった時の内容

被告はヨーグルトと洗顔料をカバンに入れて、ブロッコリーなどを清算しました。

万引きGメンが万引きを確認し追いかけます

声をかけても止まりません。Gメンは警察に助けを呼びます。

警察が呼び掛けても止まりません

パトカーから拡声器で訴えますが、やはり止まりません

パトカーに囲まれて、やっと停止

 

前歴

窃盗など8犯。万引きで一度服役しています。

前年秋ごろから万引きをおこない、Gメンは「あ、いつもイオンで万引きしている人だ!」と気づいていたとのこと。

 

証人:弟

 

証人が呼ばれました。被告の弟で隣町の深川に持ち家があるらしいです。

「兄と生活するのも、やぶさかでない」ということで、監督を申し出ました。

たまに金の無心をされることがあって、年金から1万ほど援助したことがあります。

なぜ、被告は何回も刑務所に入ると思いますか?と検事の質問に

「我慢が、足りないんでしょうね」とバッサリ。

それでも、あいそはつかせていないとのこと。証言を終わって、「バスの時間があるでしょう」と弁護士に言われ、そそくさと法廷からでていきました。

 

ウソだらけ?の73さい

 

被告の証言になります。被告は年金5万と、生活保護4千円で生活しています。

・今回以外の万引きしてたでしょ?という質問に「しておりません!」と宣言します。

ただ

「一度袋に入れて、外に出ようとしたけど、こりゃイカンと思い直して、元に戻した」ことは何度かある。

なんじゃそりゃとずっこけました。弁護士、検事、裁判官が「・・・はあ、そうですか」とぽかんとしています。

 

・パトカーに呼び止められても止まらなかったのは?「耳が遠いから」

 

・去年の秋から野菜の値段が上がって、万引きしたって取り調べで言ったよね?

「それは刑事と押し問答になって、仕方なく署名した。言ってない」

 

・過去に窃盗未遂で逮捕されているよね?

「私はセールスをやっていて、管理人の許可なく入ったことはあった。それが窃盗未遂と取られてしまった」(んなわけないだろ的なことを検事に言われてました)

 

・家はどうするの?

「売るか、人に貸す。弟の家で生活する」

深川でもスーパーに入るでしょ?

「自分のキモに命じて・・・・」

 

と言い訳にもならない言い訳を並べて、終了しました。求刑「1年6月」

 

後記

73歳にもなって、しょーもない言い訳を並び立てる男の裁判でした。

このおじいさんにキモはありません。

ついてきたウソが毒となって、体にしみこんでいるのでしょう。

身なりと足腰はしっかりしているのに、精神が腐っているのです。

自分が被告のような状況になったら、どうするかな?と考えていました。

ちゃんと自分で自分の処理をできるのかな?

自信はありませんが、今からでも自らの精神を強く磨いていこうと思いました。